BBQの準備をしていると、「肉は網で焼いたほうがおいしいのかな。それとも鉄板?」と迷うことがあります。
網でカルビを焼いたら、脂が落ちて炎が上がり、表面が真っ黒になった。鉄板で家族分をまとめて焼いたら、肉汁がたまって、焼肉というより煮た肉のようになった。鶏肉は外側がおいしそうなのに、切ってみると中まで火が通っていなかった。
せっかく買った肉でそんなことが起こると、がっかりしますよね。
先にお伝えすると、網と鉄板のどちらか一方が、すべての肉に向いているわけではありません。脂の量、肉の厚さ、皮の有無、食べたい仕上がりに合わせて使い分けると、焼き方を調整しやすくなります。
私は食品スーパー5社を経験し、精肉部門に約25年携わってきました。売り場で肉を扱ってきて感じるのは、同じ「カルビ」「赤身」「鶏もも肉」という名前でも、一つひとつの状態が違うということです。
BBQでも、商品名だけで焼き方を決めず、目の前の肉を少し観察してみてください。この記事では、肉別の使い分けからおすすめ鉄板5選、当日の準備と焼く順番まで、家庭で取り入れやすい形でお伝えします。
BBQの肉は網と鉄板どっちがうまい?まずは肉別の使い分けを確認

網は脂を落としながら焼きたいとき、鉄板は焼き面をしっかり付けたいときに
網の特徴は、肉から出た脂や水分が下へ落ちることです。肉が脂の中につかったままになりにくく、余分な脂を落としながら焼きたい場面で使いやすくなります。
炭火なら、炭から届く熱などを使って焼きます。ただし、網だから必ず均一に焼けるわけではありません。炭が多い場所と少ない場所、肉を置く高さによって、焼け方は変わります。
一方、鉄板は、温まった調理面から肉へ熱を伝えます。肉を広い面で接触させられるため、表面に焼き色を付けたいときや、小さな食材を落とさずに焼きたいときに便利です。
焼いた後のうまみをソースに使ったり、肉と野菜を一緒に調理したりできるのも、鉄板の楽しさです。
ただ、脂や水分が残るという特徴は、扱い方によって長所にも短所にもなります。肉を入れすぎれば、たまった水分の中で加熱する状態になることがあります。
網は「落としながら焼く」、鉄板は「調理面へ接触させて焼く」。 まずはこの違いを覚えると、使い分けを考えやすくなります。
カルビ・赤身・鶏肉は「部位名」だけで焼く場所を決めない
「カルビは網、赤身は鉄板、鶏肉も鉄板」と覚えれば簡単そうですが、それだけでは対応しきれません。
脂がたっぷり入った薄切りカルビと、脂が控えめで厚みのあるカルビでは、焼いている間に出る脂や、中心まで火が入る速さが違います。
赤身も同じです。薄い焼肉用のもも肉と、厚いステーキ用のもも肉を、同じ時間で焼くことはできません。
鶏肉なら、皮付きか皮なしか、一枚のままか小さく切ってあるかによって、置き方も変わります。タレ漬けなら、調味料の焦げも考える必要があります。
精肉の仕事では、部位名に加えて、厚さ、筋、脂の付き方、加工状態を見ます。家庭のBBQでも、その視点は役立ちます。
難しく考えなくて大丈夫です。パックを開けたら、「脂が多いかな」「厚さはそろっているかな」「網の隙間に落ちないかな」と見るところから始めましょう。
迷ったらこの表!肉の状態と好みの仕上がりで選ぼう
どこで焼くか迷ったときは、次の表を目安にしてください。どちらでも焼ける肉は多いので、好みと扱いやすさから選びます。
| 肉の状態 | 網を選ぶ場面 | 鉄板を選ぶ場面 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 脂の多いカルビ | 余分な脂を落としたい | 焼き面を整えて焼きたい | 炎・脂のたまり・タレの焦げ |
| 赤身の薄切り | 炭火の風味を楽しみたい | 網への落下を防ぎたい | 焼きすぎ |
| 厚い赤身肉 | 強弱のある場所で火入れを調整したい | 広い焼き面を付けたい | 表面と中心の加熱 |
| 皮付き鶏もも肉 | 脂を落としながら焼きたい | 皮を平らに接触させたい | 外側の焦げと中心の加熱 |
| 小さく切った鶏肉 | 網目に合う大きさで焼ける | 落下を防ぎながら焼きたい | 詰め込みと加熱むら |
本音を言えば、家族BBQでは「道具の理想」より、「焼いている人が無理なく管理できるか」が大切です。
網の炎への対応で手いっぱいになるなら、鉄板を使う方法を考える。鉄板の水分がたまるなら、焼く量を減らす。そんな調整の積み重ねで、仕上がりは変わります。
カルビは網がおいしい?脂を落とす焼き方と鉄板を使う場面

脂の多いカルビは、網で焼くときの炎に注意する
カルビの魅力は、脂の甘みと肉のうまみです。網で焼けば、出てきた脂を下へ落としながら、表面を焼けます。
ただし、脂が落ちた先で炎が上がることがあります。そこで肉を置いたままにすると、中心の加熱を調整する前に、表面が焦げてしまいます。
炎が上がると、いかにもBBQらしく見えるかもしれません。しかし、肉を炎の中に置き続けることと、おいしい焼き色を付けることは別です。
カルビを焼き始める前に、炭の少ない場所など、肉を移せるスペースを用意してください。炎が上がったら、その場所へ移し、落ち着いてから焼く位置を調整します。
脂の多い肉を網いっぱいに並べることも避けたいところです。あちこちで脂が落ちると、対応が難しくなります。
まず少量を焼き、どのくらい脂が出るかを見る。焼け方が分かったら、次の分を追加する。この進め方なら、肉を見失いにくくなります。
鉄板でカルビを焼くなら、たまった脂と詰め込みを管理する
カルビは鉄板でもおいしく焼けます。肉が調理面へ接触するので、焼き面を確認しながら進めやすいのが利点です。
ただし、肉から出る脂は鉄板の上に残ります。大量の脂がたまったまま、次々と肉を入れると、最初とは調理の条件が変わってしまいます。
肉同士を重ねず、少し間隔を空けて並べてください。脂の量が増えてきたら、製品の説明書に沿った方法で処理します。
ここで、熱い鉄板を持ち上げて脂を捨てたり、炭や炎の上へ流したりするのは避けましょう。脂の排出口がある製品と、縁に囲まれた製品でも扱い方は違います。
また、鉄板を使えば炎が絶対に上がらないわけではありません。縁から脂がこぼれたり、たまった脂が過熱されたりすることも考えられます。
「網より安心だから放っておいてよい」と考えず、脂の量と焼け方を見ながら調整してください。
脂を少し落として食べたいなら網、焼き面を整えながら食べたいなら鉄板。どちらを使う場合も、一度に焼く量を欲張らないことが助けになります。
タレ漬けカルビは、網でも鉄板でも「焦げる前提」で扱わない
スーパーで売っているタレ漬けカルビは、準備が楽で、味が決まりやすい商品です。BBQ用として選ぶ方も多いと思います。
ただ、タレには糖分などが含まれ、肉に十分な焼き色が付く前に、調味料が焦げることがあります。
表面が茶色くなったからといって、必ずしも肉そのものに香ばしい焼き色が付いたとは限りません。焦げたタレの色で、中の加熱を判断しないようにしましょう。
タレをたっぷりまとわせたまま、最も熱い場所へ一度に並べると、焦げへの対応が忙しくなります。少量ずつ焼き、強すぎる場所を避けて調整します。
追いダレを使いたい場合も、早い段階から大量にかけるより、仕上げで加えるなど、商品やレシピに合った方法を選ぶと扱いやすくなります。
生肉が入っていた容器に残ったタレを、そのまま焼き上がった肉のつけダレにすることは避けてください。つけダレは別に用意しておくと、当日も迷いません。
スーパーでカルビを選ぶときは、脂の量と厚さのばらつきを見る
精肉売り場で長く肉を扱ってきた立場から、カルビを選ぶときに見てほしいのは、商品名と値段以外の部分です。
同じ「カルビ」と表示されていても、脂の量や切り方には違いがあります。脂の甘みを楽しみたい人と、たくさん食べても重く感じにくい肉を選びたい人では、好みが分かれるでしょう。
パックの上から見える一枚だけでなく、下にある肉の厚さや、脂の付き方も確認できる範囲で見てください。
厚さに大きな差があると、薄い肉は先に焼け、厚い肉はまだ加熱が必要という状態になります。まとめて裏返し、まとめて取り出す焼き方には向きません。
焼きやすさを優先するなら、厚さが比較的そろったものが候補になります。ただし、厚さが違うパックを選んだから失敗するわけではありません。一枚ずつ状態を見て取り出せばよいのです。
「高い肉なら上手に焼ける」と期待するより、家族の好みと、当日使う網や鉄板に合う形を選ぶ。私はそのほうが、買い物の満足につながると思います。
赤身肉は鉄板向き?硬くしないための焼き面と火入れの考え方

鉄板は焼き面を付けやすいが、肉汁を完全に閉じ込めるわけではない
赤身肉の表面へ広く焼き色を付けたいとき、鉄板は使いやすい道具です。肉が平らな面に接触するため、その面を落ち着いて焼けます。
ただし、よく聞く「表面を焼いて肉汁を閉じ込める」という説明は、そのまま受け取らないほうがよいでしょう。
表面に焼き色が付いても、水分が逃げなくなる完全な膜ができるわけではありません。焼き続ければ、肉の中の水分や仕上がりは変わります。
焼き色を付ける目的は、香ばしさを楽しむことです。濃い焼き色だけを追いかけて加熱しすぎると、赤身は硬く感じやすくなります。
焼く直前に表面の余分な水分を清潔なキッチンペーパーで拭き、製品に合った予熱をしてから置きます。肉が調理面に接触しているかも確認しましょう。
焼き色が薄いときは、火力を上げる前に、水分、予熱、肉の量を見る。この順番は、BBQの鉄板でも役立ちます。
薄切りの赤身と厚いステーキでは、焼き方を変える
薄切りの赤身は、中心まで火が進みやすい肉です。厚いステーキと同じ感覚で焼き続けると、思ったより早く硬くなる場合があります。
薄い肉を置いたら、焼け方を見失わないようにしてください。焼き色を濃くしたいからと、何度も焼き直すことも避けたいところです。
厚いステーキは、表面が焼けても、中心の加熱が追いつかないことがあります。まず表面を焼き、その後は加熱の強い場所から移すなど、中心までの火入れを調整します。
ここで「片面何分」と固定した時間だけで判断すると、肉の厚さや初期温度、炭の状態によって結果が変わります。
さらに、筋切りなどの加工や、成形・結着された肉は、中心まで十分に加熱する必要があります。包装に書かれた加工表示と加熱上の注意を確認してください。
肉用温度計を使う場合は、測定部分を中心へ届かせます。薄い肉の測り方で迷う方は、肉用温度計を横から刺して中心を測るコツも参考になります。
網でも赤身は焼ける!強い場所と弱い場所を使い分けよう
赤身を焼くために、必ず鉄板を買う必要はありません。網でも、肉の状態と加熱する場所を調整すれば焼けます。
炭を全面へ同じ量だけ敷き詰めると、どこへ移しても強い熱が届く状態になりがちです。厚い肉を焼くなら、強めに焼く場所と、加熱を穏やかに続ける場所を用意すると調整しやすくなります。
表面へ焼き色が付いた後は、弱い場所へ移して様子を見る。焦げそうな面をそのまま強い場所に当て続けない。こうした動かし方が大切です。
ただし、弱い場所へ移したから、中心まで必ず適切に加熱されるわけではありません。必要な加熱の確認は別に行います。
網の隙間へ落ちそうな薄い肉なら、扱いやすい大きさや網目を選ぶか、鉄板を使う方法を考えます。
道具が一つしかない場合も、その道具の特徴に合わせればよいのです。網で赤身が硬くなったからといって、「網では赤身を焼けない」と決める必要はありません。
「赤身だから硬い」と決める前に、厚さ・筋・切り方を確認する
赤身という言葉は、脂の少ない肉を広く表す言い方です。赤身として売られる肉が、すべて同じやわらかさという意味ではありません。
精肉の仕事では、肉の筋や繊維の流れを見ながら、用途に合う切り方を考えます。長くこの仕事をしていても、「赤身」という言葉だけで肉を判断することはできません。
スーパーで選ぶ際は、厚さが極端に不ぞろいではないか、目立つ筋があるか、どの部位かを確認すると、焼き方を考える手がかりになります。
分からなければ、「BBQで焼きたいのですが、厚いまま焼くのと、焼肉用ではどちらが扱いやすいですか」と聞いてみるのも方法です。
焼いた後に切り分ける場合は、肉の繊維を短くする方向を意識すると、食べやすさにつながります。厚いまま大きく切るより、食べる人に合わせて薄く切る方法もあります。
子どもや年配の方がいるBBQでは、一口の大きさも大切です。肉を選ぶ段階から、焼いた後にどう出すかまで考えておくと、当日の手間を減らせます。
鶏肉は網と鉄板どっち?皮の焼き色と中までの加熱を両立する

皮付き鶏もも肉は、網なら脂の落下、鉄板なら皮の接触を意識する
皮付きの鶏もも肉は、網でも鉄板でも楽しめます。ただし、焼いている途中に脂が出るので、その行き先を考えておきます。
網なら脂が下へ落ちますが、炎が上がった場合は肉を移します。皮の表面が焦げているのに、厚い部分にはまだ加熱が必要という状況を避けたいところです。
鉄板なら、皮を広い面へ接触させられます。皮が折れ込んでいると、その部分へ熱が伝わりにくくなるため、形を整えて置きます。
肉を強く押し付け続ける必要はありません。皮の接触を整えることと、肉を力任せに押すことは分けて考えてください。
焼いている間に出る脂が多くなったら、鉄板の使用方法に沿って管理します。皮を焼くことに集中しすぎて、脂をためたままにしないようにしましょう。
「皮がこんがりしたら完成」とせず、厚い部分の加熱を確認するところまでが、鶏肉の調理です。
鶏むね肉と小さく切った鶏肉は、焼きすぎと網への落下に注意する
鶏むね肉は、鶏もも肉と同じように長く焼き続けると、硬く感じやすくなります。
だからといって、やわらかさを優先して加熱を不足させることはできません。十分な加熱を行いつつ、必要以上に焼き続けないことを目指します。
厚さに差がある一枚肉は、薄い部分と厚い部分で加熱の進み方が違います。調理前に厚さをそろえる方法や、扱いやすい大きさに分ける方法を考えましょう。
小さく切った鶏肉は鉄板だと落下を防ぎやすくなります。ただし、全部を山盛りに置くと、重なった部分へ熱が伝わりにくくなります。
網を使うなら、網目と肉の大きさの関係を確認してください。最初は落ちなくても、焼く途中で形が変わったり、返す際に落ちたりすることがあります。
「一口大だからすぐ焼ける」と思い込まず、一枚ずつ厚さと焼け方を見ることが大切です。小さな肉も、必要な中心の加熱を確かめてから取り出します。
外側がこんがりしていても、鶏肉の中心まで焼けたとは限らない
BBQでは、炭の熱が強く、鶏肉の外側だけが先に色付くことがあります。
見た目がおいしそうだと、つい皿へ移したくなります。しかし、表面の焼き色から中心の加熱状態を確実に判断することはできません。
鶏肉は中心まで十分に加熱し、中心温度75℃で1分間以上を目安にします。 厚生労働省も、加熱不足の鶏肉による食中毒への注意を案内しています。厚生労働省「お肉はよく焼いて食べよう」
温度計を使う場合は、最も厚い部分の中心を測り、先端が鉄板や骨に触れないようにします。一点だけ測って終わりにせず、厚さにばらつきがある場合は、加熱が進みにくい部分にも注意してください。
温度計の種類によって測定時間や使い方が違います。瞬間測定型を、肉へ刺したまま加熱し続けるなど、説明書と違う使い方をしないようにしましょう。
外側を焦がさず中心まで加熱するには、火の強さを調整できる場所が役立ちます。「早く出したい」と思う場面ほど、焦げた表面と中心の加熱を分けて確認してください。
生肉用トングを分け、焼く分だけクーラーボックスから出す
BBQでは、焼き方と同じくらい、肉を焼く前後の扱いが大切です。
生肉を網へ置いたトングで、そのまま焼き上がった肉を皿へ取り分けないようにします。生肉用と焼き上がり用を分けておくと、当日の動作が分かりやすくなります。
見分けが付きにくいなら、形や持ち手の色が違うものを使うと便利です。家族にも「こちらは生肉用」と先に伝えておきましょう。
皿も同様です。生肉を入れていた皿へ、焼いた肉を戻さないようにします。盛り付け用の清潔な皿を、焼き始める前に用意してください。
肉は必要な分だけクーラーボックスから出し、残りは冷やして保管します。食卓をにぎやかに見せようと、全部のパックを最初から並べる必要はありません。
子どもが手伝う場合も、焼いた肉を盛り付ける役など、作業を決めておくと進めやすくなります。道具を分けて準備することは、注意事項を何度も言い続けるより、実行しやすい工夫です。
BBQで肉をおいしく焼くための、おすすめ鉄板5選

鉄板は厚さだけで選ばない!サイズ・重さ・対応熱源・手入れを比較する
鉄板を探すと、「厚いほうがおいしく焼けそう」と感じることがあります。
厚みや蓄熱性は選ぶポイントですが、それだけで決めると、重くて運びづらい、グリルへ載らない、家のシンクで洗えないといった問題が出ます。
最初に確認したいのは、使っているBBQグリルとの適合です。載せられる寸法や重量、設置方法、必要な別売り部品を確認してください。
次に、普段焼く人数と料理を考えます。肉を少量ずつ焼くのか、家族分の野菜や焼きそばまで作るのかで、必要な広さは変わります。
素材と表面加工も重要です。黒皮鉄板、鋳物、フッ素樹脂加工を施した鉄板では、予熱や手入れの方法が違います。初回の処理が必要かどうかも、製品ごとの説明に従います。
以下の5製品は、メーカーの仕様をもとに紹介する候補です。5点を使い比べた実使用レビューではありません。購入前には最新の仕様と在庫、手元のグリルとの適合を確認してください。
| 製品 | 素材・表面加工 | サイズの目安 | 重量の目安 | 選ぶ際のポイント |
|---|---|---|---|---|
| キャプテンスタッグ BBQグリドル〈L〉 | 鉄・シリコーン樹脂塗装 | 55×41×高さ2cm | 約3.8kg | 広さ、設置場所、収納 |
| ユニフレーム UFタフグリル 鉄板300 | 黒皮鉄板・クリアラッカー焼付塗装 | 約39.5×27×深さ4.3cm | 約2.6kg | 対応グリル、初回使用前の準備 |
| キャプテンスタッグ 鋳物 リバーシブル グリルプレート B5 | 鋳物 | 約24×17.5×高さ2.8cm | 約2kg | 調理面の形、重さ、安定性 |
| スノーピーク グリルプレートハーフ 深型 | 黒皮鉄板 | 38×21.5×高さ4cm | 約1.6kg | 対応する設置部品、網との組み合わせ |
| ユニフレーム ファイアグリル フッ素鉄板 | 鉄・フッ素樹脂加工 | 約32×32.3×高さ2cm | 約1.9kg | 火加減、コーティングの扱い |
キャプテンスタッグ BBQグリドル〈L〉550×410mm|家族やグループで広く使いたい人に
家族やグループで、肉と野菜、締めの焼きそばまで楽しみたいなら、キャプテンスタッグのBBQグリドル〈L〉が候補になります。
幅55cm、奥行き41cmの大きな鉄板で、公式にはグループでの鉄板焼きや焼きそば向けとして紹介されています。板厚は2mm、重量は約3.8kgです。キャプテンスタッグ公式
広い調理面は便利ですが、手持ちのグリルへ安定して載せられることが前提です。縁から大きくはみ出す置き方や、不安定な支持で使うことは避けてください。
また、大きい鉄板は、持ち運びと洗う場所も考える必要があります。車に積む位置、自宅で洗う場所、乾かして収納する場所まで想像すると、買った後の使いやすさを判断できます。
本音を言えば、大きな鉄板を見ると、つい全面へ肉を並べたくなります。ただ、広いことと、一度に大量の肉を入れてよいことは別です。焼く量は、熱の状態を見ながら調整しましょう。
ユニフレーム UFタフグリル 鉄板300|黒皮鉄板で肉と野菜を焼きたい人に
黒皮鉄板の扱いを覚えながら、肉や野菜を焼きたい人には、ユニフレームのUFタフグリル 鉄板300が候補になります。
厚さ2.3mmの黒皮鉄板で、重量は約2.6kg。公式では、蓄熱性と大人数での鉄板焼きへの対応が案内されています。深さがあり、食材をこぼしにくい形状です。ユニフレーム公式
深さは炒める料理で便利ですが、脂や水分が残る点にも注意します。カルビや鶏もも肉を焼く際は、たまる脂を見ながら進めてください。
黒皮鉄板には、初回使用前の準備や、使用後の洗浄・乾燥など、製品に合う扱いがあります。購入したら、BBQ当日まで箱に入れたままにせず、説明書を先に確認すると安心です。
どのグリルでも自由に使えるわけではありません。メーカーが案内する対応機種と設置方法を確認し、手元の道具へ合うかを見て選びましょう。
キャプテンスタッグ 鋳物 リバーシブル グリルプレート B5|少人数で焼き分けを楽しみたい人に
少人数で、肉や付け合わせを少しずつ焼きたい人には、鋳物 リバーシブル グリルプレート B5が候補になります。
サイズは約24×17.5cm、重量は約2kg。表裏を使える仕様で、仕切り付きの面では、複数の料理を分けて調理できます。キャプテンスタッグ公式
仕切りは、少量の付け合わせを作る際に便利です。ただし、仕切りがあるだけで、生肉と調理済み食品を完全に分けられるわけではありません。脂や汁が移らないかも確認しながら使います。
小さいから軽いと思って選ぶと、実際に持ったときに驚くかもしれません。約2kgという重量を、持ち運びや片付けの場面でも考えてください。
また、仕切りのある面は、大きなステーキを一枚で広く接触させる用途とは相性を確認したいところです。使う面と、よく買う肉の大きさを合わせて選びます。
メーカーは、ゴトクや網の上へ安定して載せるよう案内しています。サイズが合うことに加え、ぐらつかず支えられるかを確認しましょう。
スノーピーク グリルプレートハーフ 深型|網と鉄板を並べて使いたい人に
この記事の使い分けを実践したい方に、分かりやすい候補が、スノーピークのグリルプレートハーフ 深型です。
公式では、焚火台Lグリルブリッジへ、同じハーフサイズの焼き網などと組み合わせて設置し、二通りの調理を楽しめると案内されています。スノーピーク公式
網でカルビの脂を落としながら焼き、鉄板では小さな鶏肉や野菜を調理する。そんな配置を考えやすい製品です。
ただし、ハーフサイズだから、どのグリルにも半分だけ載せられるわけではありません。対応する本体やグリルブリッジなど、必要な部品を確認してください。
外寸は38×21.5×高さ4cmですが、トレー部分は31.4×17.4cmです。外寸だけを見て、肉を置ける広さを判断しないことも大切です。
公式オンラインストアでは、確認時点で在庫なしの表示があります。購入先の在庫を確認し、入手できることと、使用環境へ適合することを確かめて選びましょう。
ユニフレーム ファイアグリル フッ素鉄板|こびり付きにくさと手入れを重視したい人に
ファイアグリルを使っていて、こびり付きや片付けの負担を減らしたい方には、ファイアグリル フッ素鉄板が候補になります。
鉄にフッ素樹脂加工を施した製品で、約32×32.3cm、重量は約1.9kg。メーカーは、弱火から中火でじっくり焼きたい料理に向くと案内しています。ユニフレーム公式
ここは、コーティングなしの鉄板と区別したいポイントです。「BBQ用の鉄板だから、強い炭火へ載せておけばよい」と考えず、指定された火加減で使います。
ファイアグリルでは、鉄板の四隅を本体のツメへ合わせて設置する方法が案内されています。購入前に対応を確認し、取り付けも説明どおりに行ってください。
ガスバーナーで使用する場合も、使える機器と設置条件を確認します。メーカーはボンベを十分に離すよう注意しています。カセットボンベ一体型のコンロなどへ、自己判断で大きな鉄板を載せないようにしましょう。
普段使っているフッ素加工フライパンと同様に、火加減、調理器具、洗い方まで含めて選ぶことが大切です。
網と鉄板の使い分けで失敗しない、BBQの準備と焼く順番

網と鉄板を併用する前に、グリルの対応条件と置き方を確認する
網と鉄板を併用すると、焼き方の選択肢は増えます。しかし、先に確認したいのは、手持ちのグリルでその配置ができるかということです。
網の上へ鉄板を載せられるのか、専用の支持部品が必要なのか、重量へ対応しているのかを説明書で確認してください。
重い鉄板を載せると、網がたわんだり、本体のバランスが変わったりする場合があります。寸法が収まることだけで判断しないようにします。
また、鉄板で炉の上を大きく覆うと、空気の流れや熱の届き方が変わることがあります。グリルごとの使用条件を優先してください。
ガス器具なら、鉄板の大きさによるボンベや器具への過熱にも注意が必要です。グリルと鉄板の両方が対応している組み合わせを使います。
設置の確認は、火を入れる前に行いましょう。熱くなってから「少し位置を変えれば使えそう」と調整するより、準備段階で合う配置を決めるほうが落ち着いて進められます。
肉を焼く場所と、焦げそうな肉を移す場所を用意する
BBQで慌てるのは、肉が焦げ始めたのに、移す場所がないときです。
網いっぱいに肉を並べると、カルビから炎が上がっても、隣へ動かせません。厚い鶏肉の外側が焦げても、強い熱を避けられなくなります。
焼き始める前に、強い場所と弱い場所を用意し、食材を置かない余白も残してください。
鉄板でも、全体が同じ温度になるとは限りません。炭やバーナーの位置、鉄板の大きさによって、中央と端の焼け方が違う場合があります。
最初から全面へ肉を置かず、少量を焼いて、どこが強く加熱されるかを確認すると使いやすくなります。
ただし、弱い場所を「加熱不足の肉を放置しておく場所」にしないことも大切です。必要な加熱は続け、焼き上がった肉は清潔な皿へ取り出します。
肉を移す場所があるだけで、焦げへの対応に余裕が生まれます。その余白は、焼ける枚数を減らすためではなく、焼き方を調整するためのスペースです。
鉄板に肉を詰め込むと「焼く」より「蒸す」に近づくことがある
鉄板へ肉を並べたら、すぐに汁がたまり、表面が白っぽくなる。そんなときは、火力だけでなく、肉の量を確認してください。
一度に冷たい肉をたくさん入れると、調理面から多くの熱が奪われます。肉同士が密着していると、出てきた水分も逃げにくくなります。
さらに、解凍した肉の表面へ水分が残っていたり、タレを大量に持ち込んだりすると、水分がたまりやすくなります。
焼く直前に余分な水分を拭く。肉を重ねない。少し間隔を空ける。製品の説明に合う予熱をする。このあたりから見直しましょう。
肉が水分の中にある状態で、むやみに火を強くすることは勧めません。鉄板の一部だけが過熱されたり、タレや脂が焦げたりする場合があります。
まず焼く量を減らし、状態を見て調整します。原因をもう少し詳しく知りたい方は、フライパンで肉を焼くと水浸しになる原因と道具の選び方も参考にしてください。
家庭のフライパンとBBQの鉄板では熱源が違いますが、水分や詰め込みを見直す考え方は共通しています。
家族BBQは、全員分を一度に焼くより少量ずつ出すと調整しやすい
家族BBQでは、全員へ同時に肉を出したくなります。焼く係としては、みんなを待たせたくありませんよね。
ただ、たくさん焼けば、必ず早くおいしく出せるとは限りません。肉を並べすぎると、裏返す順番も、焼き上がった肉の確認も忙しくなります。
まず少量を焼き、食べる速さに合わせて次を出すと、焼きすぎや詰め込みを減らしやすくなります。
肉の種類も、一度に何種類も広げるより、そのとき焼く肉を絞ると管理しやすくなります。薄切りカルビと厚い鶏もも肉を混在させると、完成のタイミングが大きく違います。
鶏肉を焼いている間は、その加熱を確認できる量にとどめる。薄い赤身は、食べる人がいるタイミングで少量ずつ焼く。そんな進め方で十分です。
私が精肉の仕事で大切だと感じてきたのは、肉の量を扱えることと、一枚ずつの状態を見られることは違うという点です。家庭でも、見られる量に絞ることが役立ちます。
焼く係だけが食事から取り残されないよう、取り分けや道具の準備は家族で分担しましょう。無理なく続けられる進め方のほうが、次のBBQも楽しみになります。
まとめ|BBQの肉は、脂・厚さ・皮に合わせて網と鉄板を使い分けよう

カルビ・赤身・鶏肉の使い分けを、もう一度確認する
BBQの肉は、網と鉄板のどちらか一方でなければおいしく焼けない、というものではありません。
脂の多いカルビは、網で脂を落としながら焼く方法が使いやすい一方、炎が上がったときに移す場所が必要です。鉄板を使う場合は、たまる脂と、一度に並べる量を管理します。
赤身肉は、鉄板で広い焼き面を付ける方法を楽しめます。ただし、焼き色を付ければ水分が逃げなくなるわけではありません。薄い肉は焼きすぎに注意し、厚い肉は表面と中心の加熱を分けて考えます。
鶏肉は、網なら脂の落下、鉄板なら皮の接触を意識します。どちらを使っても、外側の色だけで完成と判断せず、中心まで十分に加熱してください。
買い物と調理で見るポイントをまとめると、次のようになります。
- 肉の部位名に加えて、脂の量と厚さを見る
- 網では、炎が上がったときに移す場所を用意する
- 鉄板では、脂や水分をためすぎず、肉を詰め込まない
- 表面の焼き色と、必要な中心の加熱を分けて確認する
- 生肉用と焼き上がり用のトング・皿を分ける
- 鉄板は、手持ちのグリルとの適合を確認して選ぶ
高価な肉や大きな鉄板をそろえることより、目の前の肉と道具に合わせることが、仕上がりを整える第一歩です。
次のBBQでは、同じ肉を網と鉄板で焼き比べてみよう
すでに網と鉄板があるなら、次のBBQで同じパックの肉を少量ずつ焼き比べてみてください。
「網で焼いたほうが脂を軽く感じる」「鉄板の焼き面が好き」「この鶏肉は鉄板のほうが扱いやすい」。そんな違いが、家族の好みを知るきっかけになります。
ただし、焼き方の比較でも、肉ごとに必要な加熱は守ります。特に鶏肉は、食べ比べのために半生へ仕上げないようにしてください。
片方の道具しかなければ、急いで買い足さなくても大丈夫です。まずは焼く量を減らす、肉の水分を拭く、強い場所と弱い場所を用意するところから試せます。
食品スーパーの精肉部門で約25年肉を扱ってきても、肉は一枚ごとに違うと感じます。家庭のBBQも、毎回まったく同じ条件にはなりません。
だからこそ、「前回は薄い肉を焼きすぎたから、今回は早めに確認しよう」と、一つずつ調整していけばよいのです。
網と鉄板の特徴が分かると、肉を買うときにも、「これは網で脂を落として食べたい」「これは鉄板で焼き面を楽しみたい」と考えられるようになります。
次のBBQでは、肉の名前だけでなく、脂・厚さ・皮を見てみてください。家族がおいしいと感じる焼き方を見つけることも、BBQの楽しみの一つです。


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