鶏もも肉の黄色い脂、どこまで取る?包丁で取りすぎない下処理とハサミの使い方

鶏もも肉の黄色い脂を取りすぎない下処理とキッチンばさみの使い方を紹介するアイキャッチ おすすめ肉グッズ・アイテム紹介
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鶏もも肉のパックを開けたら、皮の裏や身の間に黄色い脂が付いている。

「これは全部取ったほうがいいのかな」と包丁を入れたものの、脂だけを切ったつもりが、身まで一緒に削れてしまう。小さな脂を追いかけているうちに、肉はボロボロ、まな板はべたべた。唐揚げを作る前から疲れてしまったことはありませんか。

家族においしく食べてほしくて下処理をしているのに、どこまでやればよいか分からないと、なかなか終われませんよね。

先にお伝えすると、鶏もも肉の黄色い脂は、目立つ塊や、はみ出して取りやすい部分から整えれば大丈夫です。身を削ってまで、細かな脂を全部取り切る必要はありません。

私は食品スーパーの精肉部門で約25年働き、これまで5社のスーパーで肉の加工や商品づくりに携わってきました。その経験を家庭の料理に生かすなら、まずお伝えしたいのは「どこを切るか」と同じくらい、「どこでやめるか」も大切だということです。

この記事では、脂を取り終える目安から、包丁で取りすぎない方法、キッチンばさみの使い方、おすすめの5製品まで紹介します。次に鶏もも肉を料理するとき、迷わず手を動かせるよう、一つずつ整理していきましょう。

  1. 鶏もも肉の黄色い脂、全部取ろうとして疲れていませんか?
    1. 黄色いところを追いかけたら、肉までボロボロになることもある
    2. まずは目立つ脂の塊から|細かい脂まで取り切らなくていい
    3. 精肉歴約25年の視点で伝えたい、家庭で無理なくできる下処理
  2. 目指すのは、脂を取りすぎず、家族がおいしく食べられる鶏もも肉
    1. 脂の塊・皮・白い筋を見分けると、取る場所が分かる
    2. 唐揚げ・照り焼き・親子丼で、残したい皮と脂を考えよう
    3. 「目立つ脂を整え、身を削る前に止める」を取り終える目安にする
  3. 脂を取るほど肉が減ってしまう原因|引っ張り方・刃の入れ方・滑りを確認
    1. 脂の境目を見ずに切り込み、身まで一緒に削っている
    2. 脂を強く引っ張り、皮や身まで動かしている
    3. 肉やまな板が滑る状態で、包丁に力を入れすぎている
  4. 包丁とキッチンばさみで取りすぎを防ぐ|鶏もも肉の脂を整える手順
    1. 切る前の準備|受け皿を用意し、余分な水分を拭き取る
    2. 包丁で取る方法|脂と身の境目を確認し、浅く少しずつ切る
    3. ハサミで取る方法|小さな脂の付け根を狙って切り離す
    4. 包丁とハサミはどう使い分ける?作業ごとの目安
    5. 小さな脂が残っても、身を掘り取る前に止めよう
  5. 鶏もも肉の下処理におすすめのキッチンばさみ5選|使う作業と洗いやすさで選ぼう
    1. 買う前に確認したい、刃先・握りやすさ・分解洗浄の違い
    2. ① 貝印「SELECT100 スリムキッチンばさみ DH3139」|細かな脂の処理を中心に使いたい人に
    3. ② 貝印「SELECT100 キッチンばさみ DH3005」|脂の処理から肉の切り分けまで使いたい人に
    4. ③ PLUS「フィットカットカーブ 料理はさみ」|食材の捉えやすさと洗いやすさを重視する人に
    5. ④ 鳥部製作所「キッチンスパッター KS-203」|オールステンレスの道具を選びたい人に
    6. ⑤ ティファール「アイスフォース キッチンシザーズ K18113」|普段の細かな下ごしらえにも使いたい人に
  6. 次の鶏もも肉で試そう!脂の確認から片付けまでの3つの手順
    1. 作る料理を決め、目立つ脂の場所を確認する
    2. 使いやすい道具で少しずつ整え、身を削る前に止める
    3. 道具を洗って片付け、鶏肉は中心まで十分に加熱する
  7. まとめ|鶏もも肉の黄色い脂は、目立つ部分から取りすぎずに整えよう

鶏もも肉の黄色い脂、全部取ろうとして疲れていませんか?

鶏もも肉の皮の端に付いた黄色い脂と、少量の取り除いた脂

黄色いところを追いかけたら、肉までボロボロになることもある

鶏もも肉の下処理で困りやすいのは、大きな脂の塊を取った後です。

最初の一か所は分かりやすくても、よく見ると、皮の裏にも、身のすき間にも、小さな黄色っぽい部分が残っています。「ここも取るのかな」「まだ残っているから、もう少し」と処理を続けたくなるのですよね。

ところが、小さな脂ほど、周囲の皮や身と分けにくい場合があります。包丁の先で掘るように触っているうちに、取りたかった脂より、食べられる身のほうが多く削れてしまうこともあります。

これは、丁寧に料理しようとする人ほど陥りやすい迷いだと思います。レシピに「余分な脂を取る」と書いてあっても、その「余分」がどこなのか、初めてでは分かりません。

取った脂を見て、「これだけ取れたから、下処理ができた」と感じることもあるでしょう。でも、取った量が多いほど、料理がおいしくなるわけではありません。

私が家庭で大切にしてほしいのは、肉をきれいな見た目に整えることだけへ集中しすぎないことです。夕飯の支度には、野菜を切る、ご飯を用意する、加熱する、片付けるといった作業もあります。

脂を取る工程で力を使い切ってしまったら、毎日の料理を続けるのがしんどくなります。

「まだ少し残っているけれど、これ以上は身を削りそう」。そう感じたら、いったん止まって構いません。下処理には、取り終える目安があってよいのです。

まずは目立つ脂の塊から|細かい脂まで取り切らなくていい

最初に確認するのは、皮の端から大きくはみ出した脂や、身の表面から盛り上がって見える脂の塊です。

肉を無理に裂かなくても場所が分かり、少し持ち上げると付け根を確認できる。そうした部分から整えると、どこを切るか判断しやすくなります。

反対に、身の間へ薄く入り込んだ脂や、皮の裏に薄く付いたものまで、全部追いかける必要はありません。

コープデリの「鶏もも肉の下ごしらえ」でも、皮からはみ出した取りやすい脂を除く考え方が紹介されています。家庭では、まずこのくらいの目安から始めると取り組みやすいでしょう。

迷ったときは、次の三つを確認してみてください。

  • 脂の場所が、肉を広げた状態で見えているか。
  • 脂と皮・身の境目を確認できるか。
  • 身を大きく削らずに切り離せそうか。

三つとも分かる部分なら、処理する場所を決めやすくなります。どこへ刃を入れるか分からないほど小さい部分は、無理に取り切ろうとしなくて大丈夫です。

なお、脂を取るのは、主に料理の食感や脂っぽさを好みに近づけるための作業です。黄色い部分を除けば、鶏肉の衛生上の問題まで解決するわけではありません。保存や加熱は、別に考える必要があります。

精肉歴約25年の視点で伝えたい、家庭で無理なくできる下処理

私は、5社の食品スーパーで精肉の仕事を経験してきました。肉を扱う仕事では、同じ部位でも、実物の形や厚さ、脂の付き方を見ながら加工します。

鶏もも肉も、一枚ずつ同じ形をしているわけではありません。ある肉で切り取りやすかった脂が、別の肉では身の間へ入り込んでいることがあります。写真の通りに同じ場所を同じ量だけ切ればよい、とは限らないのです。

長く肉を扱ってきた立場から、家庭でも役立つと感じるのは、切る前に一度広げて見ることです。包丁を持つと、つい「どこから切ろう」と考えますが、その前に肉の状態を確認すると、必要な作業が見えやすくなります。

ただ、家庭に売場と同じ速さや仕上がりを求めたいわけではありません。台所の広さも、使う道具も、料理にかけられる時間も違います。

私の本音を言うと、食べられる身をたくさん削ってまで、下処理の見た目を完璧にしてほしくありません。

目立つ脂を整え、必要なら厚い部分を開き、料理に合う大きさへ切る。それを落ち着いて進められれば、十分に意味のある下ごしらえです。

慣れてきたら、好みに合わせて処理を細かくしてもよいでしょう。最初から全部できることを目標にせず、まずは取る場所が分かる一か所から始めてみてください。

目指すのは、脂を取りすぎず、家族がおいしく食べられる鶏もも肉

唐揚げ、照り焼き、親子丼を並べた家庭の鶏肉料理

脂の塊・皮・白い筋を見分けると、取る場所が分かる

鶏もも肉を広げると、黄色っぽい部分、白い部分、薄い膜のような部分が見えます。ここをすべて同じものと考えると、処理する場所が増えすぎてしまいます。

脂は、皮の裏や身の間などに、白っぽい色から黄色っぽい色で付いています。塊として盛り上がっているものもあれば、薄く付いているものもあります。

皮は、肉の外側を覆う一枚の層です。折り返された皮の裏側に脂が付いていると、脂と皮が一体に見えることもあります。

筋は、身の中に細長く見える白い部分などです。脂の塊とは形が違い、引っ張ったときにも簡単には分かれない場合があります。

見る部分見分けるときの目安今回の下処理で考えること
脂の塊白〜黄色っぽく、盛り上がっている目立つ、取りやすい部分から整える
皮肉の外側を覆う薄い層料理や好みに合わせて残す量を決める
筋身の中で細長く見える白い部分など脂と区別し、必要な処理を考える
薄い膜身の表面などを薄く覆っている脂と思って無理に削り続けない

これは、切り始めるための見分け方です。色だけで決めず、形と付いている場所も合わせて見てください。

特に、皮を楽しみたい料理では、脂を取るつもりで皮まで大きく切り落とさないようにします。まず皮を自然に広げ、「皮の裏に付いた脂なのか、皮そのものなのか」を確認するだけでも、取りすぎを防ぎやすくなります。

唐揚げ・照り焼き・親子丼で、残したい皮と脂を考えよう

鶏もも肉を買ったら、毎回同じ下処理をしなければいけないわけではありません。今日何を作るか、誰が食べるかで、整えたい部分は変わります。

唐揚げなら、皮も一緒に楽しみたい家庭が多いでしょう。その場合は、皮を全部外すより、目立つ脂を整え、切り分けた後に大きな塊が残っていないか確認する方法が合います。

照り焼きやチキンソテーなら、皮の焼き上がりを楽しみたいかどうかを考えます。皮を残すなら、脂の塊を取るときに皮まで切り離しすぎないようにしたいところです。

親子丼や煮物では、皮のやわらかい食感が好きな人もいれば、口に残る感じが苦手な人もいます。家族が残しやすい部分を見ながら調整すると、下処理の目的がはっきりします。

料理脂や皮を整えるときの考え方
唐揚げ目立つ脂を整え、食べたい皮は残す
照り焼き・チキンソテー皮の焼き上がりを考え、余分な脂を部分的に除く
親子丼小さく切ったときに脂の塊や大きな皮が残らないか見る
煮物煮汁の脂っぽさや、皮の食感の好みに合わせて調整する

私は、「家族がおいしいと言う残し方」が見つかれば、それを家庭の基準にしてよいと思っています。料理のたびに、見知らぬ正解へ近づこうと頑張らなくても大丈夫です。

「目立つ脂を整え、身を削る前に止める」を取り終える目安にする

下処理でいちばん迷うのは、「ここで終わってよいのか」という瞬間かもしれません。

そんなときは、肉を一度広げ直し、最初に気になった大きな脂が整ったかを見ます。取った脂の量より、残った肉の状態を確認してください。

皮の端から大きくはみ出していた脂がなくなった。盛り上がった塊を除けた。残っているのは、身の間の小さな脂や、皮の裏に薄く付いた部分だけ。その状態なら、次の工程へ進む判断ができます。

「一枚につき何g取る」「黄色い部分が見えなくなるまで」といった基準は、肉ごとの違いや家庭の好みに合わないことがあります。

また、下処理後の肉に、深い穴や細かな切り傷が増えているなら、少し処理しすぎている可能性があります。脂を除くことへ集中して、身へ何度も刃を入れていないか振り返ってみましょう。

私なら、迷ったときは少し残した状態で調理し、食べたときに気になったかを確認します。次回の処理を調整できるので、一度で好みの仕上がりを決めなくて済みます。

もちろん、脂や皮が苦手なら、多めに整える選択もあります。その場合も、「気になるところを分かって取る」ことが大切です。何となく不安だから全部削る、という作業から一歩離れてみてください。

脂を取るほど肉が減ってしまう原因|引っ張り方・刃の入れ方・滑りを確認

身まで削った鶏もも肉と、目立つ脂を整えて身を残した鶏もも肉の比較

脂の境目を見ずに切り込み、身まで一緒に削っている

黄色い脂が見えたとき、すぐに包丁を当てると、刃がどこへ入るか確認しないまま切り進めてしまうことがあります。

特に、脂が身のくぼみに付いている場合は注意したいところです。上から見ると黄色い塊でも、その下がどのようにつながっているかは、少し位置を変えないと分かりません。

境目が見えないまま深く刃を入れると、脂の下の身まで切り取ってしまいます。一度削れた部分を見て、「まだ脂が残った」とさらに切れば、処理する範囲は広がっていきます。

対策は、切る前に付け根を見ることです。脂を少し持ち上げる、肉の向きを変える、皮を折り返して自然に広げる。そうして、どの部分でつながっているかを確認します。

確認できたら、一度に奥まで切り込まず、見える部分から少しずつ切ります。刃の進む先が見えなくなったら、そのまま動かし続けず、肉や手の位置を整え直してください。

包丁を使っていると、切り始めた場所を最後まで処理したくなるものです。でも、途中で止めて見ることは、やり直しではありません。

脂だけを狙って切るための確認です。最初のひと切りを浅くするだけでも、身まで一緒に取ってしまう失敗を減らしやすくなります。

脂を強く引っ張り、皮や身まで動かしている

脂をつまんで持ち上げると、包丁を入れやすくなる場面があります。ただ、ここで強く引っ張りすぎると、脂に付いた皮や身まで引き上がってしまいます。

肉全体が動くと、せっかく見えていた境目もずれます。刃を入れようとする場所と、指で持っている場所が近くなり、焦って処理を続けやすくなるのも困るところです。

持ち上げる目的は、脂を力で引きはがすことではありません。付け根を見える状態にすることです。

少し持ち上げただけで肉全体が付いてくるなら、その場所を一気に取ろうとしないでください。いったん置き直し、別の角度から確認します。脂を大きくつかみすぎていないか、皮まで一緒に持っていないかも見てみましょう。

手で扱いにくい場合は、食品用のトングで保持する方法もあります。ただし、トングを使っても、刃の進む先に先端を置かないこと、引っ張りすぎないことは同じです。

私が大切だと思うのは、肉を持つ手も、切る手も、無理のない位置に置けることです。届きにくい場所をその姿勢のまま切ろうとせず、肉の向きを変えて構いません。

一枚の鶏もも肉を、置いた向きのまますべて処理する必要はありません。手元が見やすい位置へ動かすことも、下処理の一部です。

肉やまな板が滑る状態で、包丁に力を入れすぎている

脂がうまく取れないと、包丁の動かし方ばかり気になります。けれど、実際には肉やまな板が動いているために、狙った場所へ刃を入れにくくなっていることもあります。

鶏もも肉の表面に水分が多い、まな板へ肉汁が広がっている、手や包丁の持ち手に脂が付いている。こうした状態では、力を加えても安定しません。

まず、肉の表面の余分な水分を清潔なキッチンペーパーで押さえます。使った紙は片付け、持ち手や手元も整えましょう。水分を拭くことは、作業を進めやすくするための工夫です。

まな板そのものが滑るなら、そのまま切り続けず、作業台との接地を確認します。滑り止めを使う場合も、まな板の説明や作業台に合う方法を選んでください。

また、包丁の切れ味が落ちていると、刃を入れる前に脂や皮が押されて逃げる場合があります。以前より大きな力が必要なら、手入れの方法も確認したいところです。

刃先を指で触って確かめる必要はありません。切るたびに肉が大きくずれる、何度も押し直さないと切れない、といった作業中の変化を目安にします。

脂を切るたびにまな板が動く人は、「肉を切るとまな板が滑る!包丁に力を入れる前に見直したい置き方と道具選び」も参考にしてください。肉の扱い方と一緒に、切る場所を整えると作業がしやすくなります。

包丁とキッチンばさみで取りすぎを防ぐ|鶏もも肉の脂を整える手順

まな板に置いた鶏もも肉の黄色い脂をトングで保持しキッチンばさみで整える様子

切る前の準備|受け皿を用意し、余分な水分を拭き取る

脂を取り始める前に、作業する場所を少し空けましょう。

用意したいのは、肉を置く安定したまな板、使う包丁やキッチンばさみ、処理した肉を入れる容器、清潔なキッチンペーパーです。取った脂や包装を片付ける場所も、先に決めておきます。

準備を終えてから鶏肉を冷蔵庫から出すと、肉を触った後に容器を探したり、引き出しを開けたりする回数を減らせます。

袋やパックを開けたら、肉を作業用の場所へ移します。販売用の発泡トレーや、下に敷かれた吸水シートを、切る作業の台として使うのは避けてください。脂だけを切るつもりでも、包装材へ刃が当たることがあります。

肉の表面に水分がたまっていたら、ペーパーで軽く押さえます。強くこすって皮を伸ばしたり、身の水分を絞り出したりする必要はありません。

ここで、水道水で鶏肉を洗う方法は勧めません。水はねによって周囲へ食中毒菌を広げる可能性があるため、ドリップが気になる場合はペーパーなどで拭き取ります。農林水産省「鶏料理を楽しむために」

そして、肉を処理する場所の近くへ、盛り付け用の皿やそのまま食べる野菜を置かないようにします。準備の段階で場所を分けておくと、調理中の迷いが減ります。

包丁で取る方法|脂と身の境目を確認し、浅く少しずつ切る

準備ができたら、皮を下にして鶏もも肉を自然に広げます。身の側を上にすると、皮の端や身の間に付いた脂を確認しやすくなります。

最初は、端からはみ出している大きな脂を一か所選びましょう。いくつもの場所を行き来するより、取る場所を決めて処理したほうが、切りすぎに気付きやすくなります。

脂を少し持ち上げ、身や皮とつながっている位置を確認します。持つ指は刃の通る場所から十分に離してください。小さすぎて指を安全に離せない部分は、その持ち方で処理し続けないようにします。

包丁は、境目の見えるところへ浅く入れます。真下へ強く押し込むより、刃を小さく動かしながら、つながっている部分を切り離すイメージです。

途中で白や黄色の部分が見えなくなり、身へ刃が入っていると感じたら止まります。脂を持ち上げる高さや肉の向きを変え、境目を確認し直してください。

一度にきれいに取り切れなくても構いません。切り離した後に残りを見て、さらに処理が必要か判断します。

逆に、取ったものへ身が厚く付いているなら、次の場所では少し浅く刃を入れてみましょう。取った脂と残った肉の両方を見ると、自分の切り方を調整しやすくなります。

身の深いすき間へ包丁の先を差し込み、見えないまま掘るように動かす必要はありません。境目を見ながら切れる部分を優先してください。

ハサミで取る方法|小さな脂の付け根を狙って切り離す

包丁で処理するには小さく、端に残っている脂には、キッチンばさみも使えます。脂の付け根を確認し、その部分を挟んで切り離せるのが便利なところです。

使うのは、肉などの食品を切る用途に合った、清潔な料理用のばさみです。普段、紙や梱包材を切っているはさみを、そのまま代用しないようにしましょう。

肉は、まな板や安定した受け皿の上へ置きます。一枚を宙にぶら下げたまま、揺れる脂を追いかける切り方は避けます。切りたい場所が見え、肉を支える手も落ち着く状態にしてください。

次に、脂だけを少し持ち上げます。身や皮も一緒に握っていないか確認し、付け根のうち、見えている部分へ刃を入れます。

このとき、一度にすべてを挟もうとしなくて大丈夫です。刃で扱える量ずつ切り、脂が分かれたかを確認します。細かな場所では、少しずつ進めたほうが、身を巻き込みにくくなります。

切れにくい場合は、さらに強く握る前に、脂が刃から逃げていないか、身まで厚く挟んでいないかを見てください。手に無理な力が必要なら、包丁へ持ち替える方法もあります。

また、分解式のばさみは、指定の角度まで開くと刃が外れる構造があります。肉を挟んだまま不用意に大きく開かず、製品ごとの仕組みを確認して使いましょう。

ハサミが役立つのは、切る場所が見えている細かな処理です。身の奥へ刃先を差し込み、見えない脂まで探すために使う必要はありません。

包丁とハサミはどう使い分ける?作業ごとの目安

包丁とキッチンばさみは、どちらか一方へ決めなくても構いません。

私は、道具の名前から使い方を決めるより、今日どんな作業をするかで考えるほうが、家庭では続けやすいと思っています。

たとえば、照り焼き用に厚い身を開きたいなら、安定したまな板の上で包丁を使う方法が基本になります。肉の厚さと刃の進む向きを見ながら、広い切り口を作りやすいからです。

一方、端にある小さな脂を取る、余った皮を少し整えるといった作業なら、ばさみで進めやすい場合があります。

作業道具の選び方
大きく、境目が見える脂を切り離す包丁・ばさみから扱いやすい方を選ぶ
端に残った小さな脂を整える刃先を狙いやすいキッチンばさみも候補
一枚肉の厚い部分を開く包丁と安定したまな板を使う
唐揚げ用などに切り分ける肉の量や手の負担に合わせて選ぶ
包丁で切った後、皮だけつながっているばさみで残った部分を切り離す

鶏もも肉を何枚も切る日には、全部をばさみで処理すると手が疲れることもあります。少量なら便利だった道具が、量が増えると負担になる場合もあるのです。

包丁で大まかな処理をし、残ったところだけハサミを使う。その組み合わせでも十分です。洗い物を一つ減らすために、切りにくい作業を無理に続けなくてよいと思います。

脂を取った後、一口大に切ると皮だけつながる人は、「鶏もも肉の皮が包丁で切れない!皮だけつながる原因とキッチンばさみの使い分け」も参考にしてください。脂の処理と皮の切り分けを分けて考えると、困った場所へ対処しやすくなります。

小さな脂が残っても、身を掘り取る前に止めよう

ひと通り処理したら、包丁やばさみをいったん置き、肉を広げ直してみてください。

道具を持ったまま見ていると、小さな残りも「もう一か所切ろう」と感じやすくなります。手を止めて全体を見ると、最初に気になった脂が整ったかを確認しやすくなります。

大きくはみ出した脂を取れた。身の表面に盛り上がっていた塊も整った。残っているのは、小さな脂や薄く付いた部分。その状態なら、次の工程へ進む目安になります。

下処理の途中で、肉が細かくちぎれたようになったり、同じ場所へ何度も切り込みを入れたりしているなら、取る範囲を広げすぎていないか見直しましょう。

もちろん、食べたときに脂の食感がどうしても気になる人もいます。その場合は、見える範囲で追加して整えるか、皮なしの商品を選ぶなど、買い方を変える方法もあります。

毎回たくさん切り落としているなら、最初から好みに合う商品を選んだほうが、下処理も予算も考えやすくなるかもしれません。

私の本音としては、「ここまで取らないと料理を始めてはいけない」という気持ちを持たずに済んでほしいです。取る場所を分かって整えたら、味付けや焼き方へ進みましょう。

脂を取ることは、料理をおいしくするための準備の一つです。そこへすべての手間を集めなくても、食卓の満足は作れます。

鶏もも肉の下処理におすすめのキッチンばさみ5選|使う作業と洗いやすさで選ぼう

刃先や持ち手の形が異なる5本のキッチンばさみのイメージ

買う前に確認したい、刃先・握りやすさ・分解洗浄の違い

ここまで試しても、「小さな脂を処理するときに毎回手が疲れる」「今のばさみは合わせ目が洗いにくい」と感じるなら、道具を見直す意味があります。

選ぶときは、切れ味という言葉だけで決めず、自分がよく行う作業を思い浮かべてください。

脂の塊を少し整えることが中心なら、刃先の細さや狙った場所へ入れやすい大きさが気になります。唐揚げ用の切り分けにも使いたいなら、握りやすさや繰り返し開閉するときの負担も確認したいところです。

分解して洗える構造も、生肉に使う道具では比較したい点です。ただし、外した刃を安全に扱い、組み立て直せることまで含めて考えます。食洗機へ入れる場合は、対応の有無と使用条件を確認しましょう。

以下は、メーカーの公表情報と、今回の下処理で考えられる使い道をもとにした5製品です。実際に5本を使い比べて付けた順位ではありません。

製品注目したい特徴分解洗浄食洗機などの案内
SELECT100 スリム DH3139細い刃先、重量74g対応食洗機対応
SELECT100 DH3005ギザ刃、重量122g対応食洗機対応
PLUS フィットカットカーブ 料理はさみマイクロギザ刃、分解設計対応家庭用食洗機対応
鳥部製作所 KS-203オールステンレス、重量114g対応業務用食洗機対応の案内あり
ティファール K18113肉の筋切りなどにも使える、重量約140g対応食洗機不可

仕様の根拠は、下の各商品に記載した公式情報で確認できます。価格や販売条件は購入時のページで比べてください。

私が道具への支出を考えるとき、大切だと思うのは「どの困りごとへ使うお金なのか」が分かることです。毎週のように行う下処理が楽になり、手入れも続けやすいなら、一本を選ぶ理由ははっきりします。

逆に、今ある道具で無理なく処理できているなら、そのままで構いません。使う場面が思い浮かぶ一本を選ぶことが、買った後の満足につながります。

① 貝印「SELECT100 スリムキッチンばさみ DH3139」|細かな脂の処理を中心に使いたい人に

「肉を一枚丸ごと切り分けるより、小さな脂や筋を整えるときに使いたい」。そんな人が最初に比較したいのが、SELECT100のスリムキッチンばさみです。

メーカーは、細い刃先を使った小さな食材のカットや、肉の筋切り、余分な脂身の処理を用途として紹介しています。重量は74gで、刃を着脱でき、食洗機にも対応しています。貝印公式の商品情報

今回の悩みに当てはめるなら、端から出た小さな脂や、包丁で処理しにくかった部分を、見ながら少しずつ整える使い方が考えられます。

細かな作業で大きなばさみを使っていて、刃先の位置を合わせにくいと感じるなら、サイズの違いを比較してみる価値があります。

ただし、細い刃先だからこそ、身の奥へ差し込んで脂を探す使い方はしないでください。見えている付け根を狙うために使います。指を刃へ近づけすぎないことも同じです。

また、小さく軽いことが、そのまま大量の肉を切る作業の楽さにつながるとは限りません。脂の処理が中心なのか、肉の切り分けにも毎回使うのかを考えましょう。

私なら、手持ちの包丁はそのまま使いながら、細かな処理を助ける一本を探す場合に候補へ入れます。「最後の少しだけうまくできない」という場面を任せる道具として考えると、出番が想像しやすくなります。

購入先を比べる際は、通常タイプのDH3005と混同しないよう、DH3139の型番まで確認してください。

AmazonでDH3139を検索する / 楽天市場でDH3139を検索する

② 貝印「SELECT100 キッチンばさみ DH3005」|脂の処理から肉の切り分けまで使いたい人に

脂を取るためだけでなく、鶏肉を切り分けたり、日々の食材の下ごしらえにも使ったりしたい人には、通常タイプのSELECT100キッチンばさみが候補になります。

メーカーは、細刃と太刃を組み合わせた構造や、食材を捉える細かなギザ刃を特徴として案内しています。刃は着脱でき、食洗機に対応。全長は213mm、重量は122gです。貝印公式の商品情報

スリムタイプと比較するときは、「大きいほうがよく切れそう」という印象だけで決めず、どんな作業へ使うかを考えてみてください。

脂の付け根を少し切るだけなら、細かな動かしやすさを重視したいでしょう。一方、唐揚げ用の切り分けなど、肉をある程度挟んで切る場面にも使うなら、持ち手や刃の構造を含めて比較したくなります。

使った後に刃の重なる部分を洗えることも、家庭で出番を増やしやすい特徴です。肉を切るたびに「汚れが落ちているか気になる」と感じているなら、分解した状態の写真や手入れ方法も見ておくとよいでしょう。

ただ、分解する作業自体が負担になる人もいます。洗うときの手の動きまで想像し、自分が続けられる方法かを確認してください。

私は、料理用ばさみを一本持つなら、普段どのくらい食材を切るかも考えたいと思っています。鶏肉の下処理だけでなく、使いたい場面がいくつか思い浮かぶなら、購入後に収納へ眠らせにくくなるからです。

小さな処理に特化したものがよいか、日常の用途を広く持たせたいか。スリムタイプとの違いは、そこから考えると選びやすくなります。

AmazonでDH3005を検索する / 楽天市場でDH3005を検索する

③ PLUS「フィットカットカーブ 料理はさみ」|食材の捉えやすさと洗いやすさを重視する人に

脂や皮を挟んだつもりなのに、刃の先へ逃げてしまう。切るたびに何度も位置を直している。そんなときは、食材を捉える刃の形も比較したいところです。

PLUSのフィットカットカーブ料理はさみは、カーブ形状の刃と、マイクロギザ刃を備えています。左右の刃を外して洗える設計で、家庭用食洗機への対応も案内されています。PLUS公式の特長説明

今回の下処理では、見えている脂の付け根を挟み、少しずつ切る使い方の候補になります。食材が逃げやすいと感じる人は、刃の仕組みを選択肢の一つにできます。

ただし、ギザ刃があれば、どんな持ち方でも脂だけを切れるわけではありません。身や皮をまとめて挟めば、その部分も切れます。切る場所を確認する基本と、道具の特徴を合わせて使ってください。

購入時には、「料理はさみ」であることも確認しましょう。フィットカットカーブという名前には文具用などもあるため、シリーズ名だけで選ばないようにします。通常の料理はさみはSC-200SWの品番が目印になります。

手入れにも製品ごとの条件があります。公式の注意事項では、漂白・消毒・つけ置き洗いをしないよう案内されているため、ほかのばさみと同じ方法で扱わず、説明書に沿って洗浄してください。PLUS公式のアイテム・注意事項

切る作業と洗う作業の両方を確認してから選ぶと、「買ってみたら自分の片付け方と合わなかった」というずれを減らせます。

AmazonでSC-200SWを検索する / 楽天市場でSC-200SWを検索する

④ 鳥部製作所「キッチンスパッター KS-203」|オールステンレスの道具を選びたい人に

刃だけでなく、持ち手も金属製の道具を使いたい。買った後の手入れや修理の案内まで調べて選びたい。そんな人には、鳥部製作所のキッチンスパッターKS-203が候補です。

メーカー公表では、全長203mm、重量114g。取り外し式で刃を個別に洗え、オールステンレスの構造です。公式サイトには、手入れ方法や研ぎ直し修理の案内もあります。鳥部製作所の製品情報、KS-203の詳細

鶏肉の脂を整えるために比較するなら、金属製の持ち手の感触が自分に合うかも考えてください。

樹脂の持ち手に慣れている人には、握ったときの印象が違う場合があります。見た目の好みだけでなく、指穴の形や開閉のしやすさも確認したいところです。

私なら、道具を長く使いたい気持ちと、実際に手入れを続けられるかを一緒に考えます。気に入った道具でも、洗い終わった後に置く場所が決まらず、毎回片付けに困るようでは出番が減ってしまいます。

ステンレス製だから、汚れや水分を残したまま収納してよいわけでもありません。使う、洗う、乾かす、しまう。その流れが台所で作れるかまで想像してみましょう。

また、切れ味が気になった際、自己流で包丁と同じように研いでしまうと、はさみの切れ方を損ねる場合があります。長く使うことを考えるなら、メーカーの手入れ案内を見られることも選ぶ理由になります。

購入時は、メーカー名とKS-203の品番を照合してください。似た形の商品を、同じ製品と思って選ばないことも大切です。

Amazonで鳥部製作所KS-203を検索する / 楽天市場で鳥部製作所KS-203を検索する

⑤ ティファール「アイスフォース キッチンシザーズ K18113」|普段の細かな下ごしらえにも使いたい人に

鶏もも肉の脂を整えるほか、肉の筋切りや、ほかの食材の細かな下処理にも使う一本を比較したい人には、ティファールのアイスフォースキッチンシザーズK18113があります。

メーカーは、肉の筋切りやエビの下処理などを用途として紹介しています。刃を取り外して洗える構造で、全長は約21cm、重量は約140g。食洗機は使えません。ティファール公式の商品情報

ここで見ておきたいのは、家庭での洗い方との相性です。

普段の片付けを食洗機中心にしているなら、「ほかの道具とまとめて入れられるか」は大切な条件になります。一方、ばさみはいつも手洗いしている人なら、分解して汚れを確認できることを重視する選び方もできます。

今回の5製品では重さにも違いがあります。軽いものほど必ず使いやすい、大きいものほど必ず切りやすいとは言えませんが、何度も開閉する道具なので、自分の手で扱う負担は考えたいところです。

また、同じアイスフォースには、カーブシザーズなど別の製品があります。紹介しているキッチンシザーズを探す場合は、K18113の型番まで確認してください。

私は、道具の比較で迷ったら、「次に何を切るために取り出すか」を具体的に考える方法が好きです。鶏肉の脂を少し整えるだけなのか、毎日の下ごしらえへ広く使うのか。それで、優先したい大きさや洗い方が変わります。

まずは公式情報で形を見て、購入先では価格と送料、販売店を比べる。その順番なら、商品名の印象だけで決めずに済みます。

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ここまで5本を紹介しましたが、脂の処理用と切り分け用を、最初から別々に買う必要はありません。

細かな作業を中心に考えるなら、スリムな形から比較する。肉の切り分けにも使うなら、握りやすさや繰り返し使う負担を見る。片付けが気になるなら、分解方法と洗浄条件を重視する。

今いちばん困っている作業を一つ決めると、選ぶ基準がはっきりします。使い道に合う道具へお金をかけることは、毎日の料理を続けやすくするための選択です。

次の鶏もも肉で試そう!脂の確認から片付けまでの3つの手順

鶏もも肉の脂の確認、下処理、キッチンばさみの洗浄後の乾燥を示す3場面

作る料理を決め、目立つ脂の場所を確認する

次に鶏もも肉を料理するときは、冷蔵庫から出す前に、何を作るか決めてみてください。

唐揚げなら、脂を整えた後に一口大へ切ります。照り焼きなら、必要に応じて厚い部分を開き、一枚の状態で調理します。親子丼なら、食べやすい大きさと、家族が苦手な皮の量も考えます。

完成形が決まっていると、途中で「やっぱり全部皮を取ろうかな」「もっと細かくしようかな」と迷う回数を減らせます。

道具と受け皿を用意してから、肉を広げましょう。最初にすることは、黄色い部分を片っ端から切ることではありません。大きくはみ出した脂や、表面に目立つ塊がどこにあるかを見ることです。

見つけたら、まず一か所だけ処理してみてください。脂と身の境目が見えるか、今の道具で無理なく切れそうかを確認します。

最初の一か所で身まで大きく削れてしまったなら、残りも同じ方法で続けず、刃を浅くする、肉の向きを変える、ハサミへ持ち替えるといった調整をします。

一度に上手になろうとするより、「どこを取るか分かった」「一か所を狙って切れた」という経験を増やすほうが、次の料理で使いやすいと思います。

使いやすい道具で少しずつ整え、身を削る前に止める

たとえば、仕事から帰り、家族分の唐揚げを作る夕方を想像してみてください。

鶏もも肉を広げると、端に目立つ黄色い脂があります。以前なら、それを取った後も小さな脂を探し続け、気付けば下処理に時間がかかっていたかもしれません。

今回は、最初に取る場所を決めます。端の大きな脂を包丁で整え、少しだけ残った付け根は、清潔なキッチンばさみで処理します。

その後、肉を広げ直します。残っているのが身の間の小さな脂なら、そこを掘るように削る作業はせず、唐揚げ用の切り分けへ進みます。

これだけでも、「まだ終わっていない気がする」と肉を触り続ける流れを変えられます。

大切なのは、処理を早く終えることだけではありません。どこを取ったか、なぜそこでやめたかを、自分で分かることです。

食べてみて脂が気になった場所があれば、次回はそこを確認すればよいでしょう。家族が皮を残したなら、次は皮の大きさや残す量を変える方法もあります。

私が家庭でおすすめしたいのは、こうした小さな調整です。毎回最初からやり直すつもりで頑張るより、前回の食べやすさを次の下処理へつなげてみてください。

道具を購入する場合も同じです。「小さな脂を切るときに困った」という実際の作業が分かれば、買いたい一本の条件も具体的になります。

道具を洗って片付け、鶏肉は中心まで十分に加熱する

脂を整えて切り分けたら、生肉に触れた道具を、加熱後の食品へ使うものと分けます。肉を扱った手も洗い、次の作業へ進みましょう。

キッチンばさみは、刃の表裏だけでなく、重なる部分や付け根に肉片や脂が残っていないか確認します。分解できるものは、説明書に従って外して洗います。

ただし、分解できることと、どんな手入れ方法にも対応することは別です。食洗機、熱湯、漂白剤などの使用条件は、製品ごとの指定に従ってください。洗った後は水分を残したまま収納せず、十分に乾かします。

調理では、鶏肉の中心まで十分に加熱することが必要です。農林水産省は、中心温度75℃以上で1分間以上の加熱を案内しています。脂を丁寧に取ったことや、皮に焼き色が付いたことだけで、中心まで加熱できたとは判断しないようにしましょう。農林水産省の鶏料理に関する案内

温度計を使うなら、製品の感温部を確認し、厚い部分の中心を測れる位置へ入れます。種類で迷う人は、「肉用温度計は刺したまま使える?瞬間測定型とオーブン対応型を間違えない選び方」も参考にしてください。

そして、下処理そのものより洗い物が負担な日は、道具の数と置き場所も見直してみましょう。「肉を切ったまな板、洗うのが面倒…包丁を使う日・使わない日の下処理と片付けのコツ」では、料理に合わせた道具の使い分けや、片付けまでの段取りを紹介しています。

切るところだけでなく、洗って戻すところまで自分に合う方法が見つかると、次に鶏もも肉を料理するときも取りかかりやすくなります。

まとめ|鶏もも肉の黄色い脂は、目立つ部分から取りすぎずに整えよう

照り焼きにした鶏もも肉とご飯、みそ汁を並べた家庭の食卓

鶏もも肉の黄色い脂は、見つけたものを全部取ろうとしなくて大丈夫です。まずは、目立つ塊や、皮の端からはみ出して取りやすい部分を確認してください。

脂と身の境目が見えるところを少しずつ整え、身を削らなければ取れない小さな部分まで追いかけない。それが、取りすぎを防ぐための基本になります。

包丁で処理しやすい部分は包丁で、細かな脂や余分な皮にはキッチンばさみも活用できます。どちらか一方ですべて済ませようとせず、作業に合わせて持ち替えて構いません。

覚えておきたいのは、次の三つです。

  • 目立つ脂の塊や、はみ出して取りやすい部分から整える。
  • 身まで削りそうなら止め、細かな処理にはハサミも使う。
  • 道具は、使う作業と使った後の洗いやすさで選ぶ。

精肉の仕事を長く経験してきた私が、家庭の料理で大切にしてほしいのは、無理なく続けられることです。下処理の見た目に頑張りすぎず、食べる人の好みや作る料理へ合わせて調整してみてください。

今の道具でやりやすくなるなら、そのまま使う。毎回同じところで困るなら、用途に合う一本を比較する。その順番で十分です。

次に鶏もも肉を買ったら、まず一枚広げて、取る脂の場所を確認してみましょう。最初の一か所を落ち着いて整えるところから、いつもの唐揚げや照り焼きの準備を少し楽にしていけます。

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